レジリエンスとは?意味と高める方法・今日からできる習慣

2026.08.03
レリジエンスを高める方法
執筆:Maison Yuki代表

この記事の結論

  • レジリエンス(逆境から立ち直る力)は、特別な才能ではなく、日々の考え方や小さな習慣によって高めていけるとされています
  • レジリエンスを高めるカギは、「気持ちの切り替え方」「人とのつながり」「日々の小さな回復習慣」の3つにあるといわれています
  • 失敗を「自分への評価」と切り離して捉えることが、回復の第一歩になります

レジリエンスを高める考え方は、厚生労働省のメンタルヘルス情報サイトでも紹介されています。

レジリエンス(逆境から立ち直る力)は、特別な才能ではなく、日々の考え方や小さな習慣によって高めていけるとされています。この記事では、今日から取り入れられる具体的な方法を紹介します。

レジリエンスを高めるカギは、「気持ちの切り替え方」「人とのつながり」「日々の小さな回復習慣」の3つにあるといわれています。

レジリエンスとは

レジリエンス(resilience)とは、もともと「弾力性」「回復力」を意味する言葉で、心理学では逆境やストレス、失敗といった困難な状況から立ち直る力として使われています。生まれ持った性格や才能ではなく、考え方のクセや日々の習慣によって、誰でも少しずつ育てていけるとされている点が特徴です。似た言葉に「精神力」「打たれ強さ」がありますが、レジリエンスは「落ち込まないこと」ではなく「落ち込んでも回復できること」に重きを置く考え方です。

心理学の文脈では、1998年に米国ペンシルベニア大学のマーティン・セリグマン教授が提唱した「ポジティブ心理学」がレジリエンス研究の土台の一つになっています。人の弱さや病理ではなく、強みや回復力に目を向けるという考え方が、その後のレジリエンス研究の広がりにつながったとされています。

レジリエンスが注目される背景

  • 働き方の変化により、変化への適応力が求められるようになったこと
  • 企業のメンタルヘルス対策や人材育成の一環として導入が進んでいること
  • 災害や予期せぬ出来事からの回復力として、防災・危機管理の分野でも使われていること
  • 教育現場では、子どものレジリエンスを育む取り組みが広がっていること

筆者のTips

会社を経営していると、計画通りにいかないことの連続です。以前は失敗するたびに引きずってしまい、次の判断まで時間がかかっていました。あるとき「レジリエンス」という考え方を知り、失敗そのものより「そこからどう立ち直るか」に意識を向けるようにしたところ、切り替えにかかる時間が明らかに短くなりました。特別なスキルというより、意識の向け方の問題だったのだと感じています。

レジリエンスの高い人・低い人の違い

傾向レジリエンスが高い傾向レジリエンスが低い傾向
失敗への捉え方学びとして捉える自分の全否定として捉える
感情との向き合い方感情を認めた上で切り替える感情を抑え込む、または引きずる
周囲との関わり人に頼ることができる一人で抱え込みやすい
見通しの持ち方状況は変わると考える今の状態が続くと考えがち

これらはあくまで傾向であり、レジリエンスは固定的な資質ではなく、習慣や考え方の積み重ねによって誰でも高めていけるとされています。具体的な高め方は、この記事で紹介する方法を参考にしてみてください。

レジリエンスを高める考え方

1. 失敗を「自分への評価」と切り離す

失敗を「自分はダメだ」という評価と結びつけてしまうと、立ち直りに時間がかかります。「今回のやり方がうまくいかなかった」というように、出来事と自分自身を切り離して捉えることが、回復の第一歩になるとされています。

2. 感情を無視せず、まず認める

落ち込んだ気持ちを無理に抑え込むより、「今、自分は落ち込んでいる」と一度言語化して認めることで、かえって早く気持ちを切り替えやすくなるといわれています。

3. 一人で抱え込まず、話せる相手を持つ

信頼できる相手に状況を話すことは、視点を変えるきっかけになり、レジリエンスを支える重要な要素の一つとされています。

筆者のTips

スタッフの育成に関わる中で、同じ失敗をしても立ち直りの早いスタッフと、長く落ち込んでしまうスタッフがいることに気づきました。違いを観察していると、立ち直りが早い人ほど「一人で抱え込まず、早い段階で誰かに話している」という共通点がありました。レジリエンスは根性論ではなく、頼り方の上手さでもあるのだと学びました。

4. 自分を客観的に観察する「メタ認知」を働かせる

自分の思考や感情、行動を一歩引いた視点で観察する「メタ認知」の力は、レジリエンスを高めるうえで有効な能力の一つとされています。「今、自分はこう感じているな」と実況するように捉えるだけでも、感情に飲み込まれにくくなります。また、過去に乗り越えてきた逆境を紙に書き出して振り返る「逆境グラフ」のような方法も、自分がすでに多くの困難を乗り越えてきたことを実感し、前向きな気持ちを取り戻すきっかけになるといわれています。

筆者のTips

経営判断で大きく見誤りそうになった時期、なかなか人に相談することができず、一人で抱え込んで余計に判断が鈍っていた時期がありました。思い切って信頼できる知人に状況を話したところ、自分では気づけなかった視点をもらえて、結果的に立ち直りが早くなりました。今では「うまくいかない時ほど早めに話す」を自分のルールにしています。

日常に取り入れたい回復習慣

習慣ポイント
睡眠を優先する睡眠不足は感情の立て直しを難しくするとされる
体を軽く動かす軽い運動が気分の切り替えを助けるといわれる
一日の中でリセットの時間を作る気持ちを一度リセットする区切りを意識的に持つ
できたことに目を向ける失敗より、小さくてもできたことを振り返る

特別なトレーニングをしなくても、こうした小さな習慣を積み重ねることが、長期的にはレジリエンスを支える土台になるとされています。

筆者のTips

忙しい時期ほど「気持ちを切り替える時間」を後回しにしてしまい、悪循環に陥っていたことがあります。試しに、帰宅後の手洗いのタイミングだけは仕事のことを考えないと決めてみたところ、たった1分程度のことでも、一日の終わりに気持ちを区切る効果を感じました。大きな時間を確保できなくても、区切りを作ること自体に意味があるのだと思います。

『打たれ強くあろう』としすぎるのは逆効果

関連して、下記の記事も参考にしてみてください。

レジリエンスは「何があっても動じない強さ」だと誤解されがちですが、実際には落ち込みや不安といった感情を無理に抑え込むこととは違います。むしろ、つらい気持ちをきちんと感じたうえで、そこから立て直していく力がレジリエンスです。感情を我慢し続けることは、一見強さのように見えても、長期的には心の負担を蓄積させてしまいます。「今はつらい」と感じることを否定せず、その上で少しずつ回復に向かう、というプロセスそのものを大切にすることがポイントです。

よくある質問

Q. レジリエンスはすぐに身につきますか?

A. 短期間で身につくものではなく、日々の考え方や習慣を少しずつ積み重ねることで、時間をかけて高まっていくとされています。

Q. 一人で頑張ることがレジリエンスを高めることになりますか?

A. むしろ逆で、信頼できる人に頼ることも、レジリエンスを支える大切な要素の一つとされています。

Q. 仕事の落ち込みを引きずらないコツはありますか?

A. 感情を無理に抑え込まず、一度認めた上で、次の行動に切り替える区切りを作ることが効果的だといわれています。

Q. 気分を切り替えるために、香りを取り入れることは効果がありますか?

A. 香りは感情に直接働きかける数少ない感覚とされ、気分の切り替えのきっかけとして取り入れやすい方法の一つです。手を洗う、深呼吸をするといった動作に、好きな香りを組み合わせることで、区切りをつけやすくなります。

Q. 忙しくても取り入れられる方法はありますか?

A. 睡眠や軽い運動など基本的な生活習慣に加えて、1日の中で気持ちを区切る短い時間を作ることから始められます。

Q. メタ認知とはどのようなものですか?

A. 自分の思考や感情、行動を一歩引いた視点で観察する力のことです。「今、自分はこう感じているな」と客観視するだけでも、感情に飲み込まれにくくなり、レジリエンスを高めるうえで有効とされています。

Q. レジリエンスとストレス耐性は同じ意味ですか?

A. 近い概念ですが、ストレス耐性が「ストレスに耐える力」を指すのに対し、レジリエンスは「ストレスから立ち直る過程」に重きを置く点が異なります。

Q. 面接の自己PRで「レジリエンスが高い」とアピールしても伝わりますか?

A. 言葉自体が浸透しつつありますが、面接によっては馴染みが薄い場合もあります。「レジリエンスが高い」と言うだけでなく、「困難な状況からどう立ち直り、次にどう活かしたか」という具体的なエピソードとセットで伝えると、より説得力のあるアピールになります。

Q. 子どものレジリエンスも育てられますか?

A. はい。失敗を過度に責めず、挑戦や試行錯誤を認める関わり方が、子どものレジリエンスを育むとされています。

レジリエンスは、大きな決意や特別な訓練よりも、日々の小さな区切りの積み重ねによって育っていくものです。Maison Yukiでは「挑戦し続ける人にこそ、リセットの時間を」というコンセプトのもと、日常の中に小さな気持ちの切り替えを取り入れるための香りのアイテムをお届けしています。忙しい毎日の中で、気持ちを区切る習慣のひとつとして参考にしていただければ幸いです。

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