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この記事の結論
「ウェルビーイング」という言葉を、企業や教育、健康に関するニュースなどでよく見かけるようになりました。この記事では、ウェルビーイングの意味や、似た言葉である「ウェルネス」との違いについて解説します。
ウェルビーイング(well-being)とは、身体的・精神的・社会的に満たされた状態が持続していることを指す言葉です。一時的な快感ではなく、「良い状態が続いていること」に重きが置かれます。
1946年に署名された世界保健機関(WHO)の憲章では、健康について「病気でないことではなく、身体的・精神的・社会的に満たされた状態」と定義されており、この考え方がウェルビーイングの土台になっているといわれています。単に病気ではない状態を指すのではなく、心も体も、人とのつながりも含めて満たされている状態を指す点が特徴です。日本国内では、厚生労働省の雇用政策研究会報告書(2019年7月)でも「個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念」と定義されています。
「幸せ」が瞬間的な感情を指すのに対し、ウェルビーイングは「良い状態が持続していること」を指す点が異なるとされています。
ウェルネス(wellness)とは、病気がないことにとどまらず、よりよく生きるために自分から健康をつくっていく生き方や、そのための行動を指す言葉です。
この考え方を提唱したのは、アメリカの医師ハルバート・ダンです。1950年代後半の講演をもとに、1961年に著書『High Level Wellness』を出版し、WHOの健康の定義にある「満たされた状態(well-being)」を、生きがいや自己実現を求めて生き生きと生きることとして捉え直したとされています(城西国際大学の紀要論文)。
「ヘルス(健康)」が一般に病気やけががないかという状態を指すのに対し、ウェルネスは運動・食事・睡眠・心のケアなど、日々の生活の中で積極的に取り組む「行動」に重きが置かれる点が特徴です。
| 用語 | 意味の中心 |
|---|---|
| ウェルビーイング | 身体・精神・社会的に満たされている「状態」そのもの |
| ウェルネス | その状態を目指して、能動的に取り組む「行動・過程」 |
| ヘルス(健康) | 一般に、病気やけががないかを中心にみた健康の状態 |
| ハピネス(幸福) | 喜びや楽しさなど、その時々に感じる幸せな感情 |
簡単に言うと、ウェルビーイングが「ゴールとなる状態」、ウェルネスが「そこに向かうための習慣や行動」と整理すると分かりやすいとされています。運動やセルフケアといった日々の取り組み(ウェルネス)の積み重ねが、満たされた状態(ウェルビーイング)につながるという関係です。
筆者のTips
最初「ウェルビーイング」と「ウェルネス」の違いがよく分からず、なんとなく同じ意味だと思って使っていました。調べてみて「状態」と「行動」という整理を知ってから、自社が目指したいのはウェルビーイングという状態で、そのために提供しているのは日々のウェルネス習慣なのだと、自分の事業を説明しやすくなった経験があります。
ウェルビーイングを語る上でよく引用されるのが、ポジティブ心理学の創始者であるアメリカの心理学者マーティン・セリグマンが提唱した「PERMA(パーマ)理論」です。ウェルビーイングを構成する要素を、次の5つに整理しています。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| P:ポジティブな感情 | 喜び・感謝・愛など、心を明るくする感情 |
| E:没頭 | 自分の強みや興味を活かして、何かに集中して取り組むこと |
| R:人間関係 | 家族・友人など、支え合える人とのつながり |
| M:意味・意義 | 仕事や人生に対する目的意識 |
| A:達成 | 目標に向かって努力し、達成すること |
この5つがバランスよく満たされている状態が、持続的なウェルビーイングにつながるとされています。すべてを一度に満たそうとせず、今の自分に足りていない要素はどれかを振り返ることが、日々の習慣を見直す手がかりになります。
なお、PERMA理論以外にも、経済的な安定や暮らしの基盤をウェルビーイングの構成要素として位置づける考え方もあります。収入や資産そのものよりも、「将来への不安が少ない」「必要な選択肢を自分で選べる」といった安心感が、精神的な満足度と結びつきやすいとされています。ウェルビーイングを高める習慣を考える際は、心理的な要素だけでなく、こうした経済的・社会的な基盤にも目を向けることが助けになる場合があります。
ビジネスの成果や日々の忙しさを優先するあまり、心身の状態を後回しにしてしまうことは少なくありません。ウェルビーイングという考え方は、成果と同じくらい「良い状態であり続けること」自体に価値を置く視点を教えてくれます。
筆者のTips
忙しい時期ほど「成果さえ出ていれば体調は二の次でいい」と考えてしまいがちでした。ですが体調を崩してから、良い状態を保つこと自体が成果を出し続けるための土台なのだと痛感しました。今は数字の目標だけでなく、「今週、自分は良い状態で過ごせたか」も振り返るようにしています。
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PERMA理論の5つの要素は、誰にとっても同じ配分が最適というわけではありません。達成(Accomplishment)を重視する人にとっては目標達成が幸福感に直結しますが、人間関係(Relationships)を重視する人にとっては、成果よりも周囲とのつながりの方がウェルビーイングに大きく影響します。どの要素が自分にとって重要かは人それぞれ異なるため、5つすべてを均等に満たそうとするより、自分にとって特に満たされていない要素はどれかを見極めて、そこから優先的に取り組む方が効果を実感しやすい傾向があります。
ウェルビーイングとは、身体的・精神的・社会的に満たされた「状態」が続いていることを指し、1946年のWHO憲章の健康の定義が土台になっています。ウェルネスは、その状態に向かって自分から取り組む運動・食事・睡眠・心のケアなどの「行動」を指す言葉で、1961年にアメリカの医師ハルバート・ダンが広めました。ウェルビーイングを高めたいときは、PERMA理論の5つの要素のうち、自分に足りていないものはどれかを振り返り、日々の小さなウェルネス習慣から始めてみてください。心身の不調が続くときは、一人で抱えずに医療機関や専門家に相談しましょう。
A. 身体的・精神的・社会的に満たされた状態が続いていることを指します。一時的な快感や幸せとは異なり、持続性に重きが置かれます。
A. ウェルビーイングは満たされた「状態」そのもの、ウェルネスはその状態を目指す「行動・習慣」を指すと整理されています。
A. 病気がないことにとどまらず、よりよく生きるために自分から健康をつくっていく生き方や行動のことです。1961年にアメリカの医師ハルバート・ダンが提唱した考え方で、運動・食事・睡眠・心のケアなど日々の取り組みを指して使われます。
A. ソーシャルウェルビーイングとは、ウェルビーイングを構成する要素のひとつで、他者や社会との関係性が良好であることを指します。身体的・精神的な満たされ方に加えて、「人とのつながりの中で幸福を感じられているか」という社会的な側面に焦点を当てた考え方です。
A. 成果や学力だけでなく、働く人や子どもの心身の状態自体を重視する考え方が広がっているためです。
A. はい。日々の小さなセルフケア習慣の積み重ねが、満たされた状態につながるとされています。
A. 心理学者マーティン・セリグマンが提唱した理論で、ポジティブな感情・没頭・人間関係・意味/意義・達成の5つの要素からウェルビーイングを整理する考え方です。
成果を追いかけて走り続ける人ほど、自分の状態を確かめることを後回しにしがちです。けれど、良い状態であり続けることは、挑戦を続けるための土台でもあります。Maison Yukiは「挑戦し続ける人にこそ、リセットの時間を。」という考え方のもと、手を洗うほんの数十秒が、仕事のモードから自分に戻る切り替えのスイッチになることを願って香りをつくっています。
Maison Yukiの濃密泡アロマハンドウォッシュ「Midnight Wood」は、ユーカリ・ベルガモット・レモンの爽やかな香りから、ヒバウッド・シダーウッドの木の香り、アンバー・パチュリの落ち着いた余韻へと移ろう香りです。良い状態を保ち続けるためには、特別なことより、日々の小さな習慣の積み重ねが大切だと考えています。
次の記事では、ウェルビーイングを高めるために日常で取り入れられる具体的な習慣を紹介しています。
※この記事は一般的な情報をまとめたもので、医療的な診断や治療を目的としたものではありません。心身の不調が続く場合は、医療機関にご相談ください。